便秘には食物繊維を!

耳にタコができるほど、よく聞かされたフレーズではないでしょうか。

確かに、便秘には食物繊維は絶対に必要です。


ただし、便秘=食物繊維 というひとくくりでは解決できないんです。

なぜなら、

便秘には種類があり、それぞれ改善するのにふさわしい食物繊維の種類があるから。


便秘のタイプ別 摂るべき食物繊維については各ページをご覧ください

■弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)
女性やお年寄りなど、体力の弱い人に多い便秘で、大腸の”ぜん動運動”が弱いタイプの便秘です。

■直腸性便秘(ちょくちょうせいべんぴ)
トイレを我慢する習慣や、トイレに行きたくてもいけない環境にある人、トイレに行くことに恥じらいを感じる若い女性などに多く、便意を感じ難くなっているタイプの便秘です。

■痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)
仕事などでストレスの多い男性や、見られる事を生業とする人気商売・芸能人などに多く、自律神経の乱れで大腸が異常痙攣を起こし、大腸が正常な働きをしていないタイプの便秘です。


さて、食物繊維の働きについてですが、食物繊維には

不溶性食物繊維

水溶性食物繊維


という2種類の食物繊維が存在し、どちらも栄養分は全くなく、消化も吸収もされません。


では何の役に立つのか?というと、

不溶性食物繊維:
セルロース(野菜の成分)が有名で、水分を含むと数倍に体積を増やします。
便のかさを増すために便の量が増え、消化されずに腸内を移動することで、体内に溜まった老廃物を一緒に体外へ排出したりする役目を果たします。

水溶性食物繊維:
ムチン(納豆などのネバネバ成分)が有名で、水分を含むことでネバネバ・ヌルヌルになります。
腸の壁と便のすき間に、このネバネバ成分が滑り込むことで、便の滑りを良くして腸内を便がスムーズに移動できるようにする、いわば潤滑オイルのような役目を果たしてくれます。


食物繊維と一口に言っても、野菜だけではないわけです。

さらに、野菜の不溶性食物繊維の役割と、納豆や山芋などの水溶性食物繊維の役割は微妙に違い、どちらも快便解消には必要なのですが、便秘の種類によっては重視の仕方が違ってきます


腸のぜん動運動が、痙攣するほど異常に活発な痙攣性便秘の人が、「便秘には野菜だ」とばかりに野菜の不溶性食物繊維をたくさん摂った場合、水分を含んで体積を増したセルロースは余計にでも大腸の壁を刺激し、便秘はますますひどくなります


この例のように、食物繊維といえば野菜、という考えしかなかった場合、余計に便秘を悪化させる恐れもあります。


テレビなどで「便秘解消法」などがよくオンエアされていますが、テレビは短い時間内に詳しく伝えきれないため、あくまでも代表的な便秘についてのみ、解消法が紹介されたりします。

まずはあなた自身の便秘が、どのタイプなのかを把握し、それに対する正しい解消法を行うこと


その後は、あなたが苦しんでいた便秘のタイプに対し、なぜそうなってしまったかといった今までの生活習慣を見直すことで、今後あなたが同じような便秘に苦しまなくても済むように、生活改善していくことが大切です。